写真 モジュールの概観
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 大日本印刷(DNP)は2010年9月15日、無線通信の規格であるNFC(Near Field Communication)のモジュール「μMarida(マイクロマリダ)」を開発したと発表した。モジュールのサイズは8mm角であり、世界最小という。同社は2010年10月1日からサンプル供給を開始し、2011年春から販売を開始する予定である。

 NFCは、欧州でMIFAREとして普及するType A、日本の住民基本台帳カードなどで採用されているType B、おサイフケータイで利用されているFeliCaといったの通信規格の異なる非接触ICチップを読み取ることができる規格である。日本でもNFCモジュールを内蔵したパソコンや情報端末が増えつつある。携帯電話機においても、導入に向けた各種検討が行われている。

 DNPはモジュール提供に加え、通信用アンテナの設計・製造も行う。さらに開発したモジュールを組み込んだICカードやICタグの評価テスト環境も提供する。2011年度に10億円の売上を見込んでいる。

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