ネットブック向けアプリケーション配信センター「Intel AppUp」
ネットブック向けアプリケーション配信センター「Intel AppUp」
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 米Intelは米国時間2010年9月14日、ネットブック向けアプリケーション配信センター「Intel AppUp」の正式運用を開始した。ネットブックでの使用に最適化したエンターテインメント、ソーシャルネットワーキング、ゲーム、オフィス生産性といった分野の有償/無償アプリケーションを扱う。

 米Adobe Systemsのアプリケーション実行環境「AIR」をベースにしたアプリケーションをはじめ、米Accuweather、米Barnes & Noble、米Funkitron、米Gibson Guitars、米iWin、米Kaplan、コナミなどのアプリケーションを取りそろえており、ユーザーは目的に合ったアプリケーションを見つけてダウンロードしたり、格付けしたりできる。お試し機能を利用してから購入することが可能。

 IntelとAdobeは、開発者のアプリケーション販売支援で協力する。開発者はAdobeのアプリケーション配信プラットフォーム「Melrose」(開発コード名)を使って、さまざまなデバイスに応じたライセンシングや決済条件をAIRアプリケーションに手軽に組み込み、AppUpやAdobeの「AIR Marketplace」を通じて販売できる。Melroseは現在ベータ版を公開しており、正式版は2010年第4四半期にリリースする予定。

 Intelは、米Best Buy、英Dixons、インドCromaの大手量販店とも提携を結んだ。3社は店舗で販売するネットブック製品にAppUp機能をプリインストールする。さらに台湾ASUSTeK Computerは10月から、同社製ネットブックに自社ブランド版AppUp「asus app store」を搭載する。

 またIntelは同日、Atomベースの組み込み向けシステムオンチップ(SoC)である「Intel Atom E600」(開発コード名は「Tunnel Creek」)、民生電子機器向けプロセッサ「CE4200」(同「Groveland」)のリリースも発表した。Atom E600は車載情報装置やIP電話、スマートグリッド端末などでの採用を想定する。CE4200はインターネット対応テレビなどに向ける。

[発表資料(Intelのプレスリリース)]
[発表資料(Adobeのプレスリリース)]