フィンランドのNokiaは英国時間2010年9月14日、ビジネスユーザー向けスマートフォン「Nokia E7」など、「Symbian OS」の最新版をベースにしたスマートフォン新製品3機種を発表した。いずれも同社のモバイル向けアプリケーションストア「Ovi Store」との統合機能を備えており、年内に出荷を開始する。

 「Nokia E7」は、4インチのタッチスクリーンディスプレイとスライド式フルキーボードを搭載する。ドキュメントの操作やスプレッドシートの閲覧などを行いやすいようデザインしたという。米Microsoftのデータ同期技術「Exchange ActiveSync」に対応し、会社の電子メールサーバーにアクセスできる。希望小売価格は495ユーロ。

 「Nokia C7」は、3.5インチのタッチ式アクティブマトリックス有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載する。ホームスクリーンから直接「Yahoo! Mail」や「Gmail」のアカウントにアクセスしてメッセージを確認したり、「Facebook」や「Twitter」などのSNSサイトにコメントを手軽に投稿したりできる。価格は335ユーロ。3.2インチのタッチ式AMOLEDディスプレイを搭載した「Nokia C6」は260ユーロ。

 同社はまた、ソフトウエア開発キット「Nokia Qt SDK」の強化についても明らかにした。Symbianスマートフォン向けの開発に必要なソースコードの行数を70%減らすことができるとしている。

 そのほか、Ovi Storeのユーザーインタフェース向上と開発者向け機能の強化、Ovi Store提供拡大に向けたフランスFrance Telecom傘下のOrangeとの提携も発表した。

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[発表資料(2)]
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