画面1●MaLion 3のWebアクセスの操作ログ画面
画面1●MaLion 3のWebアクセスの操作ログ画面
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画面2●MaLion 3が作成するライセンス管理台帳
画面2●MaLion 3が作成するライセンス管理台帳
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 インターコムは2010年9月15日、情報漏えい対策ソフトウエアの新版「MaLion 3」を発表した。新たにメールの誤送信防止機能や推奨セキュリティポリシーのテンプレートを搭載したほか、部門単位でシステムを分散管理するための機能を強化した。参考価格は100万円(パソコン100台の環境に導入した場合、税別)。2010年9月27日に発売する。

 MaLion 3は、資産管理機能を備えた情報漏えい対策ソフト。エージェントソフトと管理コンソール、レポートソフト、データベース、中継サーバー(ネットワークセグメント内のエージェント稼働状況を収集する)で構成される。監視対象パソコンで実行された印刷操作、USBメモリーやCDドライブなどのデバイス操作、アプリケーション起動、Webアクセス(画面1)、メール送受信などのログを収集する。さらに、パソコンのハード/ソフト情報を収集してインストール済みソフトや保有ライセンスに関する管理台帳(画面2)を作成する。

 300台~1000台程度のパソコンを所有する中堅企業を主な対象としており、高度な専門知識を持った管理者がいない企業でも簡単に導入、運用できるようにするための機能を備える。例えば、導入時のセキュリティポリシー設定作業を支援するために、セキュリティ強度の異なる3段階のセキュリティ・ポリシー・テンプレートを提供する。また、監視対象端末のグループ分けからエージェントソフトのインストールまでを案内する「簡単セットアップ ウィザード」を用意している。

 新版では、人為的なミスによるメール誤送信を防止する機能を追加した。あらかじめ設定した件数以上のあて先に対する一斉メール送信、指定ドメイン以外へのメール送信などの行為に対して、送信前に確認メッセージを表示する。さらに、部門単位でシステムを分散管理するための機能を強化。専業のシステム管理者がいない部門でも運用できるように、必要最低限の情報のみを集計して、5分程度で読める分量のレポートにまとめる機能を提供する。