米Microsoftは米国時間2010年9月13日、次世代ユニファイドコミュニケーション(UC)ソリューション「Microsoft Lync」の製品候補(RC:Release Candidate)版をリリースした。Microsoft Lyncは従来の「Microsoft Office Communications Server」「同Communicator」を新たなブランド名に変更するもので、正式版は年内にリリースする予定。

 RC版には、UCサーバーソフト「Lync Server 2010」とクライアントソフト「Lync 2010」の評価版が含まれる。同社Webサイトより無償でダウンロード可能。Microsoft Lyncのファミリー製品にはこのほか、ホスト型UCサービス「Lync Online」とWebベースのクライアント「Lync Web App」が含まれる。同社は数カ月以内に、Lync Onlineに関する詳しい情報を提供するとしている。

 同社UC担当コーポレート・バイス・プレジデントのGurdeep Singh Pall氏はMicrosoft Lyncについて、「企業の音声通信、インスタントメッセージング、オンライン/電話/ビデオ会議を、単一のネットワーク接続されたコミュニケーション体験に集約する」と説明する。Microsoft Lyncは「Microsoft Office」「SharePoint」「Exchange」と連携するよう設計されているほか、幅広いデバイスをサポートし、パソコンから携帯電話への通話発信機能などを備える。

 Microsoftによると、120社以上の企業やパートナーがMicrosoft Lyncの早期テストプログラムに参加したという。また、30社以上のパートナーが、Microsoft Lync対応のIP電話やコンタクトセンター用アプリケーションなど、関連ハードウエア、ソフトウエア、サービスのベータ版を同日発表した。

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