ケイ・オプティコムは2010年9月13日、「ビジネスアシスト・サイネージ」をコンセプトとした法人向け「プラットフォーム提供型」のデジタルサイネージ事業化に向け、実証実験を開始したと発表した。場所は大阪市北区の中之島ダイビル1階である。

 実験では、「ケイ・オプティコムのネットワークと配信システム、デジタルサイネージ端末との連携」「システム稼動やWeb上からのコンテンツ投稿などの使用感」「ディスプレイおよびコンテンツの視認性」「顔認識技術を利用した視認効果測定」を確認する。デジタルサイネージ端末は46インチ型の縦型ディスプレイ2台を設置し、天気予報や占い、ビル内17の協力テナントの情報、中之島ダイビルの情報などを表示する。

 同社では今回の実証実験に加え、自治体や商店街、オフィスビル、商業施設、大学などの環境で実証実験を展開する。その後、2011年度以降に、デジタルサイネージのコンテンツ管理・配信システムや、光ファイバ、3G(第3移動体通信)網、無線LANスポットなどの通信回線、デジタルサイネージ端末を一体で提供するデジタルサイネージのプラットフォーム事業に参入するとしている。

 なお同日、NECはデジタルサイネージ向けの広告管理システム「AdComposer」が、ケイ・オプティコムが実施するデジタルサイネージの実証実験で採用されたと発表した。

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