米Appleは、スマートフォン「iPhone 4」の電波受信問題に関してケースを無償提供していた措置の適用を、米国時間2010年9月30日の購入分をもって終了することを同社Webサイトで明らかにした。同社は、「アンテナの感度が悪化する不具合が、当初考えていたより小規模であることが分かった」としている。

 ケースが必要な「わずかな割合の」(同社)ユーザーに対しては、無償のケース提供を継続するが、10月1日以降に購入したiPhone 4については同措置を終了し、iPhone 4に関する返品ポリシーを通常の規定に戻す。

 今年6月に発売したiPhone 4では、端末の左下方側面の金属部分を覆うように持つと電波受信状態が悪くなるとの報告が相次いだ(関連記事:iPhone 4に苦情相次ぐ、「側面の金属部分に触れると受信が不安定に」)。Appleはこの対策として、同社製「Bumper」などの専用ケースを、9月30日までにiPhone 4を購入したすべてのユーザーに無償で配布する措置を7月より実施していた(関連記事:日本でiPhone 4のケースを無償配布するプログラムが開始)。

[AppleのWebサイト]