米NetAppは米国時間2010年9月9日、米Sun Microsystemsとの特許係争について、双方が訴訟を取り下げることで米Oracleと合意したと発表した。合意条件は非公開としている。

 NetAppは2007年9月に、Sunのデータ処理システムおよび関連ソフトウエアがNetAppの7件の特許を侵害していると主張し、訴訟を起こした。特にSunのファイルシステム「ZFS(Zettabyte File System)」で採用している技術を問題としていた。これに対しSunは同年10月、NetAppの認識は誤りだと反論するとともに、12件の特許をNetAppに侵害されたとして反訴した(関連記事:Sun、12件の特許侵害などを理由にNetAppを逆提訴)。両社の係争は解決しないまま、Oracleが2010年1月にSunを買収した(関連記事:OracleのSun買収、ついに決着)。

 今回の合意について、NetApp社長兼最高経営責任者(CEO)のTom Georgens氏は「NetAppとOracleは十数年にわたって、世界中の顧客のITコスト削減を支援するというビジョンを共有してきた。(訴訟を取り下げて)先に進むことで、引き続きOracleと協力し、相互の顧客がより効率的で優れたITインフラを構築できるようソリューションを提供していく」と述べた。

[発表資料へ]