メディアフロージャパン企画は2010年9月10日、V-High帯を利用する全国向け「携帯端末向けマルチメディア放送」において、マルチメディア放送(mmbi)の開設計画が認定されたことについてコメントを発表した。

 まず電波監理審議会の答申については、電波伝搬シミュレーションの精度や携帯端末の受信品質の重要性を訴えたが、これらに関する定量的な検証が行われなかったこと、およびあまねく受信努力、設置場所の確保や財務的基礎、電波の能率的利用確保などについて同社の実績などが適切に評価されていないとし、このような形での最終的な結論は「極めて残念」とした。

 mmbiに対しては、ISDB-Tmm方式の通信放送連携サービス関連などの詳細な技術情報や実フィールドでの動作状況が公開されておらず、委託放送事業者のビジネス検討において極めて重要であるため、速やかに開示すべきだとした。

 なお、ISDB-Tmm方式については、今後インドや南米などにおける普及促進を図る計画であることから、我が国の国際競争力強化やエコシステム形成によるコストメリットを生み、ユーザーに還元することを期待するとした。また、携帯端末向けマルチメディア放送が円滑に導入され、計画通り普及・発展することを祈念すると述べた。

 最後に、同社の実証実験などで協力した企業や支援した企業に対してお礼の言葉を述べ、コメントを結んだ。

[発表資料へ]