米Microsoftは米国時間2010年9月9日、次期CRM(顧客関係管理)ソフト「Microsoft Dynamics CRM 2011」のベータ版をリリースした。顧客の社内システムにインストールするオンプレミス型と、オンラインCRMサービス「Microsoft Dynamics CRM Online」を介して提供するオンライン型との2種類がある。前者のダウンロードと後者の利用登録は、いずれも同社のWebサイトを通じて行える。
対応する言語は、英語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、スペイン語、中国語。年内にリリースするオンライン型の正式版では対象を40市場に拡大し、41言語をサポートする予定。
Dynamics CRM 2011は、「Outlook」との統合を進め、「Office」で採用しているリボンインタフェースを導入したほか、パーソナライゼーション機能などを強化した。独立系ソフトウエアベンダー(ISV)、システムインテグレータ(SI)、付加価値再販業者(VAR)などは、カスタム機能や拡張機能を構築し、パッケージ化して顧客に提供することが可能。
またMicrosoftは、オンラインマーケットプレイス「Microsoft Dynamics Marketplace」のベータ運用を今月中に始めることも明らかにした。顧客はDynamics CRM製品内から直接アクセスし、Microsoftおよびパートナーが手がける700以上のアプリケーションやサービスから目的に合ったソリューションを検索し、導入することができる。
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