写真1●イー・モバイル対応の通信モジュールを内蔵したデルの中小企業向けノートPC「Vostro 3500」
写真1●イー・モバイル対応の通信モジュールを内蔵したデルの中小企業向けノートPC「Vostro 3500」
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写真2●ネット接続用のユーティリティのショートカットが用意されている<br>SIMカードを挿入後、ショートカットをクリックすることでネット接続をスタートできる。
写真2●ネット接続用のユーティリティのショートカットが用意されている<br>SIMカードを挿入後、ショートカットをクリックすることでネット接続をスタートできる。
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 デルとイー・モバイルは2010年9月7日から、データ通信が6カ月間使い放題のプランを付けたPCの販売を開始した。デルの中小企業向けノートPCにイー・モバイルのデータ通信モジュールを内蔵する。

 今回のモデルで利用するのはデルの中小企業向けスタンダードノートPC「Vostro 3500」(写真1)。インテルCeleron P4500(1.86GHz)搭載のエントリーモデルと、インテルCore i3-350M(2.26GHz)搭載のパフォーマンスモデルの2モデルがある。価格はそれぞれ5万7980円、6万9980円。両モデルとも、この価格に6カ月間使い放題のイー・モバイルの通信サービス料金を含んでいる。

 6カ月間の通信サービス利用期間が終了した後も、更新サービスとして、1年間使い放題で4万8000円、終了日の2カ月前の月末までに更新申し込みした場合は早割として1年間使い放題で3万6000円となるプランを用意した。これらのプランは、イー・モバイルが2年間の契約を条件とする「にねん得割(データプラン)」で設定している月額4280円(年額で5万1360円)の料金と比べて割安感がある。

 これまでデルとイー・モバイルは、イー・モバイルの通信端末の2年契約とPCのセットで、PC本体を3万~4万円値引きする販売形態を進めてきた。販売奨励金を使って初期コストを抑える形だ。それに対して今回のモデルは「従来のような利用後に料金を請求するポストペイド型ではなく、先に通信料金を前払いするプリペイド型という違いがある」(イー・モバイルの阿部基成取締役副社長)。これまでのモデルはユーザーの初期導入費用の最適化に貢献できたが、今回のモデルは「ITの総コストの最適化に貢献できる」(デル スモール&ミディアムビジネス マーケティング本部ブランドチームの伊田聡輔シニアマネージャー)とした。

 注文から製品を利用するまでフローは、まず購入希望者のユーザーがデルのオンラインストア、もしくは電話営業担当者に対して該当モデルを注文・決済する。その後、翌営業日にイー・モバイル側が通信回線の審査・契約手続きを進め、審査完了後の翌営業日にデルの国内拠点からPCが、イー・モバイルの国内拠点からSIMカードがそれぞれ発送される。

 それらを受け取ったユーザーは、PCのバッテリーを外すと現れるSIMスロットにSIMカードを装着する。SIMを挿入後、PCのデスクトップ画面にある「EMOBILE HW Utility」というショートカットをクリックし、「接続」ボタンを押すとネットへの接続が完了する(写真2)。

 PCに内蔵される通信モジュールは下り最大7.2Mビット/秒、上り最大5.8Mビット秒のHSDPA対応タイプ。なおイー・モバイルの通信端末は、国内ではオペレータロックがかかっているが海外ではSIMロックフリー端末として利用できるケースが多い。今回の通信モジュールのSIMロックの有無については「現在、確認中」(イー・モバイル)という。

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