米オラクルは2010年9月6日(米国時間)、米ヒューレット・パッカードの前CEO(最高経営責任者)であるマーク・ハード氏のオラクル入社と社長就任を発表した。サフラ・カッツ氏と共同で社長を務める。現社長のチャールズ・フィリップス氏は退任する。ハード氏はこの8月、元契約社員へのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を理由にHPの会長兼CEOを辞任している(関連記事)。

 「オラクルの未来は、完全で統合されたハードウエアとソフトウエアのシステムを設計することにかかっている。マーク・ハード氏はテラデータ時代にこの分野を切り開き、HPでもすばらしい業績を成した」。オラクルのラリー・エリソンCEOは、ハード氏をこう評価した。

 ハード氏自身も、オラクルの統合戦略の優位性を強調した。「ハードウエアとソフトウエアを統合するオラクルの戦略によって、企業向けサーバーでもストレージでも、IBMを打ち負かすことができるだろう」。

 ハード氏は同時に、今月末に開催する年次イベント「Oracle OpenWorld」で、統合戦略に基づく新製品を発表することを明らかにした。「(データベース専用マシンである)Exadataは始まりに過ぎない。Oracle OpenWorldで、新たな素晴らしいシステムを発表する予定だ」(同)。