スカパーJSATは2010年9月6日、3D番組企画の募集(8月23日から9月21日まで実施)についての説明会を開催した。

 スカパーJSATは2010年8月19日に、今回の採用企画の制作費を原則全額負担することを発表した。今回の会見で、スカパーJSATは採用企画の著作権の確保について、「今回はそれほどこだわらない」という考えを示した。「スカパーJSATが100%出資した場合は当社に帰属することになると思うが、逆にいうと全額出資にこだわらず、共同で制作費を出す形も考えさせていただきたい」「権利を制作会社の皆さんにお持ちになっていただくことも可能になる」と述べた。この理由については、「今回、3D番組のレンジを広げる、レベルを上げることを一番の目的としている」と説明した。採用作品は、スカパーJSATの3D専門チャンネルで放送されることが決まっている。それ以外の3Dコンテンツのマルチユースについては、「皆さんで権利を持つか、うちと共同で持つなどして、多いに展開してもらいたい」とした。

 番組の選定基準については二つを挙げた。一つは「話題性」である。「3Dはこれから伸びていくべきものなので、視聴者の3Dに対する関心を高めることができるかは大きい」という。もう一つには、「3D放送の新たな可能性を広げるかどうか」を挙げた。「我々の想像を越えたところでどんな3D番組ができるのかを示す企画を楽しみにしている」とした。この二点を中心に、企画重視でどの応募を採用するかを決める。なおスカパーJSATの番組制作費の予算は、1本当たり5000万円程度である。