米Googleと米AOLは米国時間2010年9月2日、検索事業における提携の更新と拡大を発表した。AOLはコンテンツネットワークおよびサービスにGoogleの検索エンジンと検索広告技術を導入しているが、両社は提携を5年間延長し、さらにモバイル分野にも対象を広げる。広告収入は両社で分配する。

 今回の提携の下、GoogleはAOLが各種サイトに採用している検索製品の機能追加や機能強化を進める。検索広告サービスでは、AOLに優位的広告フォーマットを用意する。また、AOLがモバイル向けコンテンツとアプリケーションに再注力するに当たり、モバイル検索分野で協力する。

 さらに両社は、AOLのビデオコンテンツをGoogle傘下のオンラインビデオ共有サービス「YouTube」に提供することでも合意した。

 両社の提携関係は2002年に始まった(英Financial Timesの報道)。2005年にGoogleはAOLに10億ドルを出資して株式の5%を取得し、両社は世界規模の協力体制を築いた。その後、米Time WarnerがGoogleから株式を買い戻したが、2009年12月にはAOLを分離した。

 なお、AOL会長兼最高経営責任者のTim Armstrong氏は、Googleの元上級副社長で、2009年3月に現職に就任した(関連記事:Google上級副社長のArmstrong氏、AOL会長兼CEOに就任へ)。

[発表資料へ]