米Autodeskは米国時間2010年8月31日、米Appleの「Mac OS X」にネイティブ対応したCADソフトウエア「AutoCAD for Mac」を発表した。Apple製モバイルデバイス用のAutoCADアプリケーション「AutoCAD WS」とあわせて今秋リリースする。

 AutoCAD for Macは、Mac OS Xの機能を最大限利用するよう設計してあり、「Cover Flow」表示やマルチタッチ対応機能などにより直感的な操作が可能としている。DWG形式のファイル作成および編集をネイティブでサポートするため、サプライヤーや顧客などが従来のAutoCADで作成したファイルを、データ変換することなく開いて作業することができる。

 AutoCAD for Macは北米と欧州向けに販売する。希望小売価格は3995ドル。9月1日に予約注文の受け付けを開始する。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、Autodeskは以前、Mac版AutoCADを手掛けていたが、1994年にMacへのサポートを終了していた。

 AutoCAD WSは、Appleの「iPad」「iPhone」「iPod touch」からAutoCADファイルにアクセスするための無償アプリケーション。Mac版およびWindows版AutoCADを導入しているユーザーは、外出先からデザインを閲覧し、編集および共有することができる。Appleのモバイルアプリケーション配布/販売サイト「App Store」を通じて世界中でダウンロード可能にする。

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