総務省 北海道総合通信局は、ニセコテレビジョン放送局などで2010年8月21日に放送中断事故が発生したことを受けて、電波法第73条第4項に基づき放送局の臨時検査を8月26日に行った。

 中断事故の原因は、ニセコテレビジョン放送局の電源設備のトラブルである。これにより2010年8月21日の午後5時41分頃から午後10時43分頃までの最大約5時間にわたり、ニセコテレビジョン放送局の放送が中断した。この放送局からの中継を受けている放送局にも影響を及ぼし、ニセコ町など19市町村で放送番組を視聴できなくなった。

 北海道総合通信局はニセコテレビジョン放送局に赴き、無線設備および電源設備などの状況、事故の原因、管理体制などを確認するための臨時検査を行った。検査対象となったのはニセコテレビジョン放送局とニセコ超短波(FM)放送局、ニセコ固定局である。テレビジョン放送局は、日本放送協会(NHK)と北海道放送(HBC)、札幌テレビ放送 (STV)、北海道テレビ放送 (HTB)、北海道文化放送 (uhb)、テレビ北海道(TVh)の6事業者が使っている。NHKは、FM放送局とニセコ固定局での放送も行っている。

 北海道総合通信局はこれらの事業者に、今後は同様の事故が発生しないように、再発防止策の確実な実施と放送システムの安全性・信頼性の一層の向上を要請した。

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