グーグルは2010年8月27日、リアルタイム検索の専用ページを用意したと発表した。「Twitter」や「Googleバズ」などのミニブログへの書き込みを、リアルタイムに検索できる。書き込まれた場所によって情報を絞り込めるようにするなど、新機能も複数追加した。
リアルタイム検索は、国内では2010年2月から提供している機能。ミニブログなどに対する数秒前の書き込みも検索できる。従来は検索結果の左側に表示されるメニューから「アップデート」を選択する必要があったが、今回専用のページを用意することで「ダイレクトに検索結果を見られるようになった」(プロダクトマネージャーの倉岡寛氏)。
検索結果を絞り込むための「場所を指定」機能も新たに用意。特定の場所から書き込まれたリアルタイム情報だけを表示することができる。例えば「阿波踊り」というキーワードでリアルタイム検索を実行し、「高円寺」という場所を指定すれば、高円寺で書き込まれた情報を絞り込める。技術的には、Twitterなどへの書き込みに付与されている、GPSなどによる位置情報を利用しているという。
特定の人に対する返信をまとめて見られる機能も追加した。「例えばTwittterでは“@”を付けることで他人に返信できるが、誰が誰にどんな返信を書いているのか分かりにくい」(倉岡氏)。グーグルのリアルタイム検索の結果に表示される「スレッド全体」というリンクをクリックすれば、その人への返信が一覧表示される。また「Googleアラート」とも連携し、検索結果を定期的にメールで受け取れるようにした。
倉岡氏によれば、リアルタイム検索は日本で多く使われている機能だという。「米国と比較しても、リアルタイム検索の利用率は日本の方が高い。ケータイを使っていろいろとつぶやいたり、検索したりする日本の文化が反映されているのではないか」(倉岡氏)。同機能については、今後も継続して改善を続けていく予定という。