米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2010年8月27日、ストレージベンダー米3PARに対する買収提示額をこれまでの1株27ドルから30ドルに引き上げたと発表した。買収総額は20億ドルとなる。同日米DellがHPの直近の提示額と同額に引き上げたのを受け、それよりも11%高い金額を提示した。HPは、3PARの取締役会がHPの提案を受け入れれば、年末までに買収手続きを完了する見込みだとしている。

 HPが1株30ドルに引き上げたのを受け3PARは同日、Dellとの合意契約を解除する意向があることをDellに伝えたと発表した。3PARはHPの提案がDellより好条件であることを取締役会が確認したとし、3営業日以内にDellからHPを上回る条件が提示されなければ、HPとの契約締結に向けた作業に入るとしている。

 3PARをめぐっては8月16日、Dellが1株18ドルで買収することで合意していたが、HPが8月23日にDellより33%高い1株24ドルを提案した。これを受けDellも1株24.30ドルへと積み増したが、HPはこれに27ドルで対抗、Dellも27日に27ドルを提示したが、その直後にHPが30ドルに引き上げた(関連記事:HP、3PARに買収額を再提示、Dellより11%高く)。

[HPの発表資料]
[3PARの発表資料]
[Dellの発表資料]