NTTソフトウェアとウルシステムズは2010年8月25日、ITコンサルティング分野で業務提携すると発表した。情報通信サービス産業を中心にコンサルティングサービスを提供する。ウルシステムズの漆原茂 代表取締役社長は「クラウドの活用などを含め、ITの新たな価値を提案したい」と意気込む。受注目標は今後3年間で総額50億円である。
提携内容は大きく四つ。(1)上流コンサルティング、システム開発および管理ノウハウの共有、(2)今後3年間で50名規模の協業チームの設置、(3)研修の企画実施など人材の育成、人材交流の推進、(4)営業およびマーケティング活動の共同実施、である。
NTTソフトウェア 事業推進本部 SI&NI・ソリューション事業グループの岡田尚巳 シニアエキスパートは、「この数年間、30程度のプロジェクトを共同で進めてきたことが提携のベースになっている」と説明する。漆原社長も「サービス品質へのこだわりや、人に対して積極投資する姿勢など、両社の温度感がマッチした」と同調する。
直近のターゲットは情報通信サービス産業である。NTTソフトウェア 事業推進本部 SI&NI・ソリューション事業グループの小山義一 コンサルタントは「情報通信サービスでは、設備管理や料金管理といった従来のシステムに加え、最近ではBtoBの仕組みを取り入れようといった動きもある。ニーズをとらえ、新たなサービスを提案していきたい」と話す。