米IntelとフィンランドのNokiaはフィンランドで現地時間2010年8月23日、共同のモバイル研究施設「Intel and Nokia Joint Innovation Center」を開設したと発表した。フィンランドのオウル大学と協力する。

 同センターでは、まず急速に機能が向上しているモバイルデバイス用の新たなユーザー体験の研究に取り組む。3次元(3D)技術を用いたモバイルインタフェースのプロジェクトなどを進める。例えば、携帯電話の通話相手を立体ホログラム表示するといった技術を想定する。

 同センターのプロジェクトは、モバイル向けLinuxプラットフォーム「MeeGo」をベースにする。MeeGoはIntelの「Moblin」とNokiaの「Maemo」を統合したオープンソースプラットフォームで、5月にネットブック向けリリースを公開した(関連記事:IntelとNokiaが支援するモバイルLinux「MeeGo 1.0」、正式リリース)。携帯電話向けリリースの早期版は6月に開発者への提供を開始している(MeeGoコミュニティの公式ブログ)。

 同センターはオウル大学内のインターネット関連研究所「Center for Internet Excellence」に設置され、20人以上の研究開発専門家を雇用する。オウル地域の研究およびテスト環境を利用し、研究活動の多くをオープンソース化するとしている。

[発表資料へ]