写真●NECビッグローブの飯塚久夫代表取締役執行役員社長
写真●NECビッグローブの飯塚久夫代表取締役執行役員社長
[画像のクリックで拡大表示]

 NECビッグローブは2010年8月24日、Android端末向けアプリケーションマーケット「andronavi」を本格展開すると発表した。同日から、電子書籍やゲームなど、配信アプリケーションを大幅に拡充する。併せて、andronaviの英語版情報サイトを開設。12月をメドに、米国向けに有料アプリの配信を開始する予定だ。

 同社の飯塚久夫代表取締役執行役員社長(写真)は、「Amazon Kindleのようにプロバイダーをまったく意識せずに使える端末が登場した今、当社はプロバイダーとしての生き残りをかけてAndroidアプリ市場へ参入する」と述べた。

 andronaviは2010年1月に試験運用をスタートし、5月には有料アプリの配信を開始していた。今回、「配信アプリの拡充」「多様な課金システムへの対応」「多言語対応」の3点を強化して本格オープンした。配信アプリは、電子書籍やゲームなど今年度中に4000本をそろえる計画だ。また、オンライン決済システム「PayPal」や、BIGLOBE IDを使って決済する「BIGLOBE決済」などの課金システムに対応する。ゲームアイテムを購入するためのアプリ内課金などにも順次対応していく計画だ。

 andronaviの機能強化のうち、飯塚社長が特にアピールしたのは「多言語対応」だ。同日、英語版の情報サイトを開設。12月までに米国向けの有料アプリ配信を開始するという。さらに、2011年度には中国語版、フランス語版をオープンする計画。「漫画やオタク文化を生かしたゲームなど日本文化を取り入れたアプリをグローバルに配信し、2012年度末には海外の有料アプリ利用者比率を80%まで拡大したい」(飯塚氏)と意気込む。