日本通信は2010年8月23日、iPhone4をNTTドコモの回線で利用するためのSIMカード「talking b-microSIM プラチナサービス」を発表した(写真)。対象とするのは、SIMロックフリーのiPhone4で、料金は月額6260円(1050円の通話料込み)である。8月26日から販売する。
同日に開催した記者会見には、同社代表取締役社長の三田聖二氏と代表取締役専務兼COOの福田尚久氏が出席した。会見で実施された質疑応答の主な内容は以下の通りである。
通信速度の上限は?
利用するアプリケーションごとに細かく設定している。Ustreamやマップなど、iPhone4で利用できるアプリケーションの種類ごとに割り当てる帯域を変えながら実際にテストした。速度は一概に言えないが、300kbpsよりも速く、2M~3Mbps出るときもあった。ただしiPhone4のテザリング機能を利用する場合は、最大300kbpsである。
ヘビーユーザーに対する速度制限は考えているか。
考えている。
(今回提供する)SIMカードをiPhone4以外の端末に搭載するとどうなるのか。
技術的には使えるが、アプリケーションごとに速度をチューニングしているので、パケットが流れず事実上使えないのではないか。
従来製品であるtalkingSIMについて、さらに速度の速い製品を出す予定はあるのか。
Xperia用など専用SIMカードとしてならできるが、汎用的なSIMカードとしては難しい。
アプリケーションごとに通信速度の上限を設定しているとの発言があったが、今後登場するアプリケーションごとにぞれぞれ設定していくのか。
iPhone4向けのアプリケーションのすべてに設定するのは難しい。ただしアプリケーションの種類で十分分類できると考えている。
[発表資料]