モバイル位置情報機能「Places」の画面例
モバイル位置情報機能「Places」の画面例
[画像のクリックで拡大表示]

 米Facebookは米国時間2010年8月18日、同社が運営するSNSサイト「Facebook」の新たなモバイル位置情報機能「Places」を発表した。現在どこにいるか、誰と一緒にいるかをリアルタイムで他のユーザーに知らせることができる。

 米国ユーザーを対象に、数日間かけて順次利用可能にする。HTML 5対応ブラウザ向けモバイルサイト「touch.facebook.com」と、米Appleのスマートフォン「iPhone」用アプリケーションの新版からアクセスできる。

 モバイルデバイスからPlaces機能を使ってチェックインすると、現在地の情報が他のユーザーの「News Feeds」に配信される。チェックインの際に、一緒にいる友達をタグ付けし、チェックインを促すこともできる。同じ場所でチェックインしている他のユーザーを「People Here Now」セクションで確認できるため、同様の興味を持つ人々とその場で合流することが可能になる。

 友達をタグ付けするには、その友達がタグ付けを許可していなければならない。タグ付けされたユーザーには通知が送られる。また、チェックインの際に位置情報を公開するか否かを設定でき、公開範囲は友達に限られる。公開範囲をユーザー全員に設定することも可能。

 同社は、サードパーティ製アプリケーションとのチェックイン情報共有について明言していないが、「共有する場合はアプリケーションがあらかじめユーザーの承認を得る必要があり、ユーザーはプライバシー設定で共有を拒否できる」としている。米メディアの報道(New York Times)によると、アメリカ自由人権協会(ACLU)北カリフォルニア支部は、Facebookが一部重要なプライバシー機能を見落としているとし、外部サイトやアプリケーションとの統合に懸念を示しているという。

[発表資料へ]