米Dellは米国時間2010年8月19日、2011会計年度第2四半期(2010年5~7月)の決算を発表した。売上高は155億3400万ドルで前年同期と比べ22%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は同16%増の5億4500万ドル(1株当たり利益は0.28ドル)、営業利益は同11%増の7億4500万ドルだった。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比9%増の6億2900万ドル(1株当たり利益は0.32ドル)、営業利益は同9%増の8億7200万ドルとなる。

 当期は企業向けが好調で、サーバー、ネットワーキング製品、ストレージ、およびサービスにおいてあらゆる地域で需要が高かった。また、新興国向け事業も急成長を続けており、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の売上高は前年同期比52%拡大し、全売上高の12%を占めた。

 売上高を分野別で見ると、大企業向けが前年同期比38%増の45億ドル。公益事業向けは同21%増の46億ドル、中小企業向けは同25%増の35億ドルだった。消費者向けは横ばいで、29億ドルにとどまった。

 部門別では、サーバーおよびネットワーキング関連の売上高が前年同期比35%増加し、19億ドルに達した。ストレージ製品の売上高は6億ドルで同13%増加。サービス収入は19億ドルで同57%成長した。ソフトウエアと周辺機器が同6%増の25億ドル、モビリティ製品は同21%増の47億ドル、デスクトップパソコンは同17%増の39億ドルだった。

 同社は、今後数四半期にわたって企業分野の需要が続くと見る。2011会計年度通期(2010年2月~2011年1月)の売上高を前年度比14~19%増、非GAAPベースの営業利益を同18~23%増とする従来予測を維持している。

[発表資料]
[財務諸表(PDF文書)]