書店チェーン大手の米Barnes & Nobleは米国時間2010年8月17日、米Appleのタブレット端末「iPad」やスマートフォン「iPhone」向け電子書籍リーダーアプリケーションの新版を公開した。名称をこれまでの「B&N eReader」から同社の電子書籍端末「NOOK」の名を冠したものに変更。先にリリースしていたAndroid端末向け「NOOK for Android」と統一し、ブランド展開を図る。

 「NOOK for iPad」では、ユーザーから寄せられた意見を参考にしたというレーティング機能を設けた。ライブラリーに表示される電子書籍コンテンツの下に星印を付けて、好みの書籍を分類できるようにした。新たなユーザーガイドや初心者向けチュートリアルも追加している。

 iPhoneと携帯型メディアプレーヤー「iPod touch」で利用できる「NOOK for iPhone」では、iPad版と同様のカスタマイズ機能を追加した。文字の種類や色、大きさ、背景色、リンクなどを好みに応じて変更できる。また表紙の画像やテキストをiPhone 4の高解像度「Retina」ディスプレイに最適化している。一部コンテンツについて最大14日間、ほかのユーザーに貸し出せる「LendMe」機能も利用できるようにした。

 このほか、Windowsパソコン用のソフトウエアも刷新し「NOOK for PC」の名称で公開した。iPhone向けアプリケーションなどと同様、書籍販売サービス「eBookstore」にアクセスして100万以上のタイトルを購入できる。

 iPadとiPhone向けのアプリケーションは、Appleのアプリケーション配布サイト「App Store」からダウンロードできる。NOOK for PCはBarnes & NobleのWebサイトから入手できる。いずれも無償配布している。

 同社は今後、Macパソコンと、カナダResearch In Motion(RIM)のスマートフォン「BlackBerry」向けのアプリケーションも刷新する予定。すべてのアプリケーションをNOOKブランドで統一したい考えだ。

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