米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2010年8月17日、企業向けセキュリティ技術の米Fortify Softwareを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額などの詳細な条件については明らかにしていない。

 Fortify Softwareは、カリフォルニア州サンマテオを本拠とする非公開企業。ビジネスクリティカルなアプリケーションの脆弱性(ぜいじゃくせい)によって生じる脅威から企業を保護するためのソフトウエアやサービスを手掛けている。買収完了後、HPは同社を独立事業として運営するが、将来はHP Software and Solutions部門に統合する予定。Fortify Softwareの製品は、HPのBTO(Business Technology Optimization)製品の一部として販売する。

 HPは、自社の動的アプリケーション分析に関する知識とFortify Softwareの静的アプリケーション分析における強みを統合することで、企業がアプリケーションやサービスのライフサイクルを通してセキュリティを強化するための優れたソリューションを提供できるとしている。

 HPとFortify Softwareは2009年6月より協力関係にあり、2010年2月には「Hybrid 2.0」と呼ぶ共同の高度セキュリティ分析技術を発表した。HPは、Fortify Software買収により、同技術の開発促進を図る。

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