米Yahoo!は米国時間2010年8月17日、米Microsoftと締結した検索事業の提携に基づいて、米国とカナダ(英語版)の「Yahoo! Search」サイトのバックエンド技術を今週末よりMicrosoftプラットフォームに移行すると発表した。また、検索エンジン移行に伴って開発ツール類は提供を終了する計画を明らかにした。

 Microsoftプラットフォームによる検索リスティングでは、検索結果ページの下部に「Powered by Bing」と表示される。両社は7月半ばからテストを実施しており(関連記事:MicrosoftとYahoo!、検索・広告プラットフォームの統合をテスト中)、2012年初頭に全市場で移行を完了する見込み。従来よりYahoo! Searchで導入している「Search Assist」機能やサイトフィルター、関連トピック提示機能などは、検索エンジン移行後も提供する。

 併せて、Yahoo! Search向け開発プラットフォーム「SearchMonkey」の開発ツール、ギャラリー、アプリケーションプリファレンスは10月1日をもって提供を終了する。サードパーティーによるアプリケーションやデータサービスなどは、検索できなくなるため、必要ならば事前にそれらコードを入手しておくよう、Yahoo!は開発者に勧めている。

 検索エンジン移行に伴い、両社のサイト管理者向けツール「Site Explorer」と「Bing Webmaster Center」についても移行を進める。移行が完了する2012年初頭までは、Site Explorerを通じて提供されたサイト情報はYahoo!とMicrosoft間で共有する。移行完了後、サイト運営者は使用ツールをBing Webmaster Centerに切り替えることになる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]