大きさは幅124×高さ65.9×厚さ27.8mmで、重さは250g(バッテリー、メモリーカード含む)。前モデルより小型軽量になった
大きさは幅124×高さ65.9×厚さ27.8mmで、重さは250g(バッテリー、メモリーカード含む)。前モデルより小型軽量になった
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前モデル同様、裸眼で3Dで見られる液晶ディスプレイを搭載。3.5型と大きくなり、見やすくなった
前モデル同様、裸眼で3Dで見られる液晶ディスプレイを搭載。3.5型と大きくなり、見やすくなった
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特徴の一つが、HDMIケーブル1本で、3D対応の大型テレビにつなげ、3Dの静止画や動画を再生できること。専用眼鏡が必要だが、リビングルームにある大画面テレビで気軽に撮影結果を楽しめるようになった
特徴の一つが、HDMIケーブル1本で、3D対応の大型テレビにつなげ、3Dの静止画や動画を再生できること。専用眼鏡が必要だが、リビングルームにある大画面テレビで気軽に撮影結果を楽しめるようになった
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FinePixのイメージキャラクターである佐々木希さんが、報道関係者向けの会見に登場。「8月下旬、出身地の秋田県では大曲の花火という大きな花火大会が開かれる。これをぜひ新型の3Dデジカメで撮影してみたい」と語った。佐々木希さんを起用した本製品のCMが9月4日から放映される予定
FinePixのイメージキャラクターである佐々木希さんが、報道関係者向けの会見に登場。「8月下旬、出身地の秋田県では大曲の花火という大きな花火大会が開かれる。これをぜひ新型の3Dデジカメで撮影してみたい」と語った。佐々木希さんを起用した本製品のCMが9月4日から放映される予定
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 富士フイルムは2010年8月17日、3次元(3D)で静止画や動画を撮影できるデジカメ「FinePix REAL 3D W3」を発表した。2009年8月に発売した、世界初の3D対応デジカメ「同 W1」の後継機で、機能強化を図るとともに小型軽量化した。価格はオープンプラスで、実勢価格は約4万8000円。9月4日に出荷する。

 光学3倍ズームのレンズを左右に2つ搭載し、これを別々の撮像素子(約1000万画素)で同時に記録する仕組み。2つの画像を映像エンジンがリアルタイムに合成する。保存した3D画像は、3D表示に対応した背面の液晶ディスプレイに映し出して確認できる。専用眼鏡を必要とせず、裸眼で3Dで見られるのが特徴だ。モードを切り替えれば、通常の2Dで静止画や動画を撮影することも可能。また、3Dで撮影した静止画や動画は、ボタン操作で簡単に2Dでの表示に切り替えられる。

 主な機能強化点が3つある。1つがハイビジョン動画への対応。720p(1280×720ドット)で3D動画を撮影できる。2つめが液晶ディスプレイの大型化で、前モデルの2.8型(約23万ドット)から3.5型(約115万ドット)に変更した。同時に、明るさは約1.5倍に、色再現性も約1.8倍に向上している。よりリアルに3D画像を本体だけで楽しめるようになった。

 3つめが、HDMIケーブルで接続した3D対応の大型テレビに直接3Dの静止画や動画を映し出す機能の追加。パナソニックやソニーなどの最近の3D対応テレビの多くに対応する。前モデルでは、専用の再生機器を別途購入しなければ、大型テレビに3D画像を映し出せなかった。なお、3D表示に対応したパソコン上での再生にも対応する。

 レンズを2つ搭載するメリットを生かし、通常のデジカメにはない2D撮影機能も搭載する。「ツインカメラモード」がそれで、各レンズで被写体を違った設定で同時に撮影できる。例えば、片側のレンズではワイドのまま撮影し、もう片側ではズームして撮影するといったことができる。

 同社は、本製品の投入に合わせ、3D印刷事業もてこ入れする。従来から、FinePix REAL 3D W1で撮影した写真を立体的に見える用紙にプリントするサービスをDPE店を通じて展開していたが、今回低価格な全自動3D印刷機を開発。数分で印刷でき、かつ小型なことから、全世界のDPE店に売り込み、FinePix REAL 3D W1/W3ユーザーが気軽に印刷できる環境を整えたい考え。「3D対応のデジカメ本体と3D印刷事業を合わせて、約100億円の事業規模を見込む。FinePix REAL 3D W3は、年間40万台を出荷したい」(古森重隆社長)。