The Linux Foundationは2010年8月17日、OSS(オープンソースソフトウェア)のライセンスを順守するための手順書やツールなどの提供を開始したと発表した。取り組みの名称は「オープンコンプライアンスプログラム」。

 日本語の資料としては現在、ホワイトペーパー「フリー & オープンソースソフトウェア コンプライアンス 基本概念」および「フリー & オープンソースソフトウェア コンプライアンス プログラムの確立:課題と解決策」を無償公開している。

 The Linux Foundationの英語サイトでは、オープンソースのコードが混入しているかどうかを検査するツール「Dependency Checker」の初期版をOSSとして公開している。開発者がソースコード中に将来の製品コードや製品名、競合他社に関する言及などの不適切なコメントを残していないか確認するための「The Code Janitor」の初期版もOSSとして公開されている。ソフトウエアのバージョン間での部品表(BoM)の差分を確認する「Bill of Material (BoM) Difference Checker」の開発にも2010年中に着手する。コンプライアンスの自己診断チェックリストも開発しており、2010年中に正式公開する。

 オープンコンプライアンスプログラムにはGoogle, Hewlett-Packard, IBM, Intel, NEC, Sony Electronicsなど30社以上が参加している。