ニフティは2010年8月10日、同社のIaaS(Infrastructure as a Service)サービス「ニフティクラウド」のAPIを限定公開すると発表した。仮想マシンの作成や起動といった操作を、ユーザーのアプリケーションから制御できる。同日からベータユーザーの募集を開始。応募および利用状況に応じて、正式版に移行する計画だ。

 ニフティクラウドは、仮想マシンや仮想ストレージを1時間単位の従量課金や月額課金で利用できるIaaSサービス(関連記事)。APIを公開したことで、サードパーティによるニフティクラウド向けサービスの開発などが可能になる。APIのプロトコルは、Webサービスでは一般的なSOAPを採用した。SOAPより手軽に利用できるREST形式の提供も視野に入れる。

 ベータユーザーは、WebサービスやXML/SOAP、プログラミング、およびサーバーの構築・運用に関する知識を条件に、同社の担当者がヒアリングしたうえで絞り込む。条件を満たすユーザーの応募が多数に上った場合は、抽選で決定する。

 API公開に併せて、運用管理サービスも強化した。CentOSのサポートサービスを1アカウント当たり月額9万4500円、セキュリティホール修正パッチの適用代行サービスを1台当たり1回1万8900円、仮想マシンの監視サービスを1台当たり月額5250円(有人監視を含む場合は個別見積もり)、仮想サーバー単位の課金状況が分かる明細書発行サービスを1アカウント当たり1050円で提供する。

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