米Googleは米国時間2010年8月4日、コミュニケーション手段を集約するサービス「Google Wave」の開発を中止すると発表した。期待したほどユーザーに受け入れられなかったためとしている。

 Google Waveは、一つのWebページにリッチテキストや写真、ビデオ、地図、ガジェット、外部フィードといったコンテンツを集約し、単一コミュニケーションツールとして利用するためのサービス。2009年5月に発表し、同年9月にプレビュー提供を開始。今年5月に一般向け試験提供を始めたばかりだった(関連記事:[Google I/O 2010]コンテンツ集約サービス「Google Wave」を一般公開)。

 今回の決定により、Google Waveをスタンドアロン製品として開発する計画は中止するが、少なくとも2010年末まで既存の試験サイトを維持する。同サービスの技術は、他のGoogleプロジェクトに活用していく。

 Google Waveのコードの中核部分やプロトコルはすでにオープンソースとして公開しているため、ユーザーやパートナーは独自に開発を続けることができる。またGoogleは、ユーザーがGoogle Waveからコンテンツを手軽に移行させるためのツールも用意する。

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