iPadとHTML5を組み合わせたアンケートシステム
iPadとHTML5を組み合わせたアンケートシステム
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 消費者調査会社のクロス・マーケティングは2010年8月4日、iPadとHTML5を組み合わせたアンケートシステムを構築した(写真)。消費者モニターは、iPadの画面にタッチしてアンケートに回答する。HTML5の新機能「アプリケーションキャッシュ」と「ローカルストレージ」を使用することで、オフライン環境でも利用できるようにした。

 クロス・マーケティングが開発した新システムはWebアプリケーションであり、iPadに特別なアプリケーションをインストールせずに、Webブラウザだけで利用できる。消費者モニターが直接操作するアンケートシステムは従来、専用端末や専用アプリケーションを使用するのが一般的だった。

 ネットワーク環境の無い会議室などでもアンケートシステムを利用可能にした。アプリケーションキャッシュやローカルストレージといったHTML5の新機能を採用することで、オフライン環境でもWebアプリケーションを動作可能にしている。

 汎用製品であるiPadを端末として利用するほか、WebシステムのバックエンドにはIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)の「Amazon Web Services」を利用することで、非常に安価にシステムを導入できたという。同アンケートシステムは、イベント会場などを使用した「会場調査」や、選挙の出口調査端末などとして利用する予定。