NTTドコモは2010年8月3日、海外で利用できる定額のパケット通信サービス「海外パケ・ホーダイ」を発表した。提供開始は9月1日。対象事業者への国際ローミング時に、全てのパケット通信を1日単位(日本時間の0時~23時59分)で上限を設定した料金体系で利用できる。これは「ユーザーからの要望が多かったサービス」(同社)だという。

 海外パケ・ホーダイを利用できるのは、サービス開始時点で24の国・地域の対象事業者である。対象の国・地域は今後拡大していく。サービスの利用に際しては、渡航先で携帯電話機のネットワーク設定を「海外パケ・ホーダイ」の対象事業者に設定する操作が必要となる。

 通信料の詳細は、iモードが1通信ごとに50パケットまで50円、それを超えると1パケット0.2円。スマートフォンおよびパソコン接続などのデータ通信は1パケットあたり0.2円。

 2011年3月31日までのキャンペーン期間は、通信料の上限を1日あたり1480円に設定する。キャンペーン期間が終了した2011年4月1日以降は、20万パケットまでは1日あたり上限1980円、20万パケット以降は1日あたりの上限が2980円となる。20万パケット以降では、iモードとスマートフォンおよびデータ通信の区別なく1パケット0.2円として、上限の2980円に達するまで計算する。

 なお上記の料金表記における1パケットは128バイト。また、11月30日までは同サービスの利用料金は基本使用料の無料通信分の適用対象だが、12月1日から適用対象外となる。

 海外定額パケット通信サービスの利用には、国内のパケット定額サービス(パケ・ホーダイ ダブル/パケ・ホーダイ シンプル/パケ・ホーダイフル/パケ・ホーダイ/Biz・ホーダイ)または定額データプラン(定額データプラン スタンダード[バリュープランを含む]/定額データプラン64K[同]/定額データプランHIGH-SPEED[同])のいずれかを契約していることが条件。ただし11月30日までは、これらを契約していなくても適用になる。

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