IPv6普及・高度化推進協議会のIPv4/IPv6共存WG IPv6家庭用ルータSWGは2010年8月3日、「IPv6家庭用ルータガイドライン」の改訂版となる2.0版を公開した(関連記事)。これはIPv6対応の家庭用ルーターに必要とされる機能を、ガイドラインとしてまとめたもの。2009年5月に0.9版、同年6月に1.0版が公開されていた。

 最新の2.0版では、「ユーザインターフェース機能」という項目を新設。家庭用ルーターのユーザーインタフェースで必要なプロトコルのIPv6対応について説明している。例えば、Webインタフェースから利用するHTTPやHTTPS、コマンド・ライン・インタフェースから利用するTelnet、SSH(Secure SHell)などについてだ。またIPv6プレフィックス/IPv6アドレスに関して、ユーザーインタフェース上で表記する場合と、ユーザーに入力を求める場合についてそれぞれの推奨形式を表記した。

 複数の項目に大幅に追記がなされており、例えば「サービス提供者への接続モデル」では、NAT444(関連記事)やDS-lite(関連記事)、A+PといったIPv4アドレス枯渇対策/IPv6移行に使う技術を解説した。IPv6からIPv4へのトランスレーション技術(NAT64)や、IPv6のNAT技術(NAT66)についても説明している。

 また1.0版では「外部からのアクセス制御機能」としていた項目を、2.0版では「セキュリティ機能」としてまとめなおし、アクセス制御を含むセキュリティ機能について具体的な説明を盛り込んだ。

 そのほか、「アドレス/プレフィックスに関する考察」「アドレス割り当て手法」「DNSプロキシ/リゾルバ機能」など多数の項目に修正・追記がなされている。

[IPv6家庭用ルータガイドライン]