野村総合研究所(NRI)は2010年8月3日、運用管理製品群の新版「Senju Family V11」を発売した。障害原因の切り分けや復旧作業の自動化を支援する機能を強化。物理/仮想のリソースが多数混在する仮想化環境下での、管理負担軽減を図る。

 Senju Familyは、復旧作業の自動化が可能なシステム管理ツールの「Senju Operation Conductor」、ITIL準拠のサービスデスク機能を提供する「Senju Service Manager」、他社製品を含めた複数のシステム管理ツールを連携させる「Senju Enterprise Navigator」などで構成する。新版のV11では、Operation ConductorとService Managerを、承認フローの下で連携させる「Senju Service Automation」機能を追加。これにより、上長や責任者の承認を得たうえで自動復旧を始める、といった運用プロセスの円滑化が可能になる。

 このほか、障害通知に関連する仮想/物理サーバーおよびネットワークといったリソース群を一覧する機能の追加や、エージェントレスで利用する際の1監視サーバー当たりの推奨監視対象数を10から20に倍増させるなど、サーバー仮想化によるリソース数の増加に即した機能強化を実施した。

 価格は従来製品と同じ。Senju Operation Conductorが50万円(税別)から、Senju Service Managerが380万円(同)からなど。