大分ケーブルテレコム(OCT、本社:大分県大分市、代表取締役社長:佐藤英生氏)と日本デジタル配信(JDS、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:河村浩氏)は2010年8月3日、大分県大分市で8月6日に開催される大分七夕まつり「府内戦紙(ふないぱっちん)」について、携帯電話機(モバイル)向けにリアルタイムライブ実験配信を行うと発表した。
府内戦紙は、毎年8月第1週の金曜日~日曜日の3日間にわたって開催される大分七夕まつりのメインイベントである。初日の金曜夜に、20基以上の山車と踊り隊が歩行者天国になった中央通りなど大分市の中心街を練り歩く。山車は、武者や竜などの勇壮な姿を、骨組みに和紙を貼って立体的にかたどったもので、内部から電飾で照らす。
OCTは、府内戦紙を大分市民チャンネル(デジタル111ch およびアナログ1ch)とパソコン向けにインターネットで生中継を予定していた。今年は加えて、JDSと協力して、この生放送映像を実験的にモバイル向けにもライブで配信する。
この配信はオープンに実施するので、お祭りを実際に見ながらモバイルで視聴したり、現地に行けなかったOCTサービスエリアのユーザーが自宅などでモバイル視聴できたるほか、全国どこからでも大分県地元のお祭りをモバイルで視聴できる。
対象端末は、NTTドコモとソフトバンクモバイル(iPhoneは除く)である。ライブ配信は、ブロードアース(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中岡聡氏)の技術協力により実施している。
JDSは、2010年4月から、全国ケーブルテレビ事業者のモバイルなどWebサイトを一括して構築・運用するサービス「Cable Gate」を開始している。ライブ配信は、その「Cable Gate」の新たなメニューの一つとして今秋の商用化を目指している。ケーブルテレビ事業者の強みでもある「お祭りやスポーツイベントなどの地域に密着した情報」をリアルタイムにモバイルやパソコンに配信することで、コミュニティチャンネルなどケーブルテレビの番組視聴拡大につながるサービスと位置づける。
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