ウィルコムは2010年8月2日、同社の会社更生手続きに関してソフトバンクとウィルコム管財人の間でスポンサー契約を締結したと発表した。ソフトバンクはウィルコムから分離する予定の高速モバイルデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」事業だけでなく、PHS事業についても直接支援することになる。

 ウィルコムは今年2月18日に会社更生法を申請。3月12日時点では、(1)ウィルコムのXGPの部門を分離し、ソフトバンクや投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)などが出資する新会社に売却する、(2)残ったPHS事業を手掛ける存続会社は既存株主の株式を100%減資で消却し、3億円の第三者割り当てによってAPが100%の株主となる、(3)企業再生支援機構などが最大120億円を融資する---などの再生計画を立てていた(関連記事)。ソフトバンクはPHS事業について、コスト削減にも協力することを表明していた。

 今回スポンサー契約を結んだことで、ソフトバンクはPHS事業を支援するための事業家管財人をウィルコムに派遣する。また、更生債権および更生担保権に対する総額410億円の支払いを遂行するために必要な支援をするという。

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