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 書籍小売り大手の米Barnes & Nobleは米国時間2010年7月30日、同社の電子書籍リーダー端末「NOOK」の店内ディスプレイスペースを大幅に拡大し、同端末の大規模プロモーションを展開すると発表した。各店舗内の100平方メートルのフロアスペースに「ブティック」と呼ぶ専用施設を設け、NOOKを展示する。デモンストレーション用テーブルを設置し、顧客が手にとって体験できるようにするほか、専用スタッフを配置し、デモやアドバイスをしたり、アプリケーションのダウンロード方法などを説明する顧客サポートサービスも行う。

 全米で720店舗の書店を持つ強みを生かし、直営の実店舗を持たない米Amazon.comに対抗するのが狙いと米メディア(New York Times)は報じている。これまでBarnes & Nobleはカウンター形式の小規模な展示スペースでプロモーションを行っていた。新施設はこれまで音楽CDを販売していたスペースを利用するという。NOOK専用ケースなどのアクセサリー製品もここで販売する。

 Amazon.comとBarnes & Nobleは電子書籍リーダーでし烈な価格競争を続けている。Barnes & Nobleが6月21日にNOOK端末の価格を従来の259ドルから199ドルに下げたことを受け、Amazon.comは同日それよりも安い189ドルという新価格を発表した。Barnes & Nobleはこのとき、無線LAN(Wi-Fi)のみに対応した廉価版モデル「NOOK Wi-Fi」を149ドルで発売すると発表したが、この7月28日、Amazon.comもKindleのWi-Fiモデルを発表、Barnes & Nobleよりも10ドル安い139ドルという価格で対抗した(関連記事:Amazon、手のひらサイズの「Kindle」を発売、無線LANにも対応

[Barnes & Nobleの発表資料]