コグニティブリサーチラボラトリィズと日本国際放送は2010年8月2日、海外向けに携帯端末などを対象とした国際放送のストリーミング配信実験を行うことで基本合意したと発表した。日本国際放送は、実験の配信コンテンツとして国際放送「NHK World」と「jibtv」の英語放送コンテンツを提供する。海外でのコンテンツ配信の技術的可能性について検証し、将来の事業開発に繋げることが目的である。

 実験は、コグニティブリサーチラボラトリィズが開発した「キーホールTV」技術を使用して行う。キーホールTVは、放送で受信した映像と、P2P技術を用い端末で視聴する映像との時間差(伝送遅延)を少なくした動画配信技術である。コグニティブリサーチラボラトリィズは、パソコン向けアプリケーションやiPhoneアプリを使い、1000人規模の一般公募による配信実験を近々実施するという。また全世界規模の実運用に向けて、事業パートナーの募集を開始する。

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