韓国のSamsung Electronicsは現地時間2010年7月30日、同年第2四半期の決算を発表した。連結決算の売上高は37兆8900億ウオンで、前年同期と比べ17%増加した。純利益は4兆2800億ウオンで同83%拡大。営業利益は5兆100億ウオンで同88%増加した。

 同社が7月7日に発表していた当期業績見通しは売上高が37兆ウオン、営業利益が5兆ウオンだった。当期増益の要因として同社は、半導体やLCDパネルなど部品事業の大幅な成長を挙げた。

 事業別の業績を見ると、Semiconductor事業の売上高は9兆5300億ウオンで前年同期比55%増加。パソコン市場の成長がDRAM需要を押し上げ、メモリーによる収入が同74%成長した。LCD事業の売上高は7兆7600億ウオンで同31%増加した。Telecommunication事業は8兆7800億ウオンで4%減少した。当期の携帯電話出荷台数は6380万台で同22%増加したが、市場競争の激化で平均販売価格が低下した。Digital Media事業の売上高は同20%増の14兆5400億ウオンだった。

 第3四半期の業績見通しについては、中核部品事業に対する需要は季節的な要因で高まるものの、携帯電話や薄型テレビなどのセット事業における価格競争が、利幅を圧迫すると予測している。

[発表資料]
[決算報告書(PDF文書)]