フランスのAlcatel-Lucentは現地時間2010年7月30日、同年第2四半期の決算を発表した。売上高は38億1300万ユーロで前年同期と比べ2.4%減少した。為替の影響を除いた場合は同6.9%減となる。純損失は1億8400万ユーロ(希薄化後1株当たり損失は0.08ユーロ)で、前年同期の純利益1400万ユーロ(希薄化後1株当たり利益は0.01ユーロ)から赤字に転落した。

 旧Alcatelと旧Lucent Technologiesの合併後の取得原価配分(PPA)の影響などを除いた調整後の純損失は1億3900万ユーロ(希薄化後1株当たり損失は0.06ユーロ)となる。前年同期は5600万ユーロの調整後純利益(希薄化後1株当たり利益は0.02ユーロ)を計上していた。

 ネットワーク事業の売上高は23億400万ユーロで前年同期比3.4%減少した。IP部門やWCDMAを中心とする無線部門は引き続き成長したが、固定回線や光関連部門が10%以上落ち込んだ。アプリケーション事業は4億8900万ユーロと、同5.8%増加した。企業向けアプリケーションが回復の兆しを見せているほか、コンタクトセンター向けソフトウエア子会社のGenesysが堅調だった。サービス事業の売上高は8億8300万ユーロで同1.1%増にとどまった。

 地域別の業績を見ると、北米の売上高が前年同期比23.9%伸びたものの、アジア太平洋地域が同25.6%落ち込み、欧州は同8.4%減少した。

[発表資料(PDF文書)]