総務省の「新たな電波の活用ビジョンに関する検討チーム」は2010年7月30日、最終会合を開催した。ホワイトスペース特区の先行モデルを決定した。

 先行モデルに決まった「対象者」(内容、場所)は以下のとおり。「湘南ベルマーレ」(ワンセグによるスポーツ映像などの配信、神奈川県平塚市)、「TBSテレビ」(赤坂サカス放送プロジェクト、赤坂サカス)、「トマデジ」(ICT-Transport連携サービス、鹿児島中央駅および周辺観光地)、「日本空港ビルデング」(空港連携ワンセグサービス、羽田空港)、「デジタルメディアプロ」(地下空間におけるマルチメディア放送局、東京メトロ・東急、表参道から二子玉川など)、「兵庫県地域メディア実験協議会」(エリアワンセグを利用した地域限定放送局、神戸市長田区)、「宮城県栗原市」(エリアワンセグによる災害情報などの配信、栗原市)、「YRP研究開発推進協会」(エリアワンセグによる地域情報などの配信、神奈川県横須賀市YRP地域)、「日本ケーブルテレビ連盟」(ケーブル網を活用した地域ワンセグ放送、愛媛県新居浜市(ハートネットワーク))、「日本放送協会」(スーパーハイビジョンの実験、NHK放送技術研究所)、「同」(エリアワンセグを活用した被災地情報の配信、名古屋市付近)である。

 なお、この日示された報告書案によると、ホワイトスペース特区は今後、広く全国で設置を目指す方針である。各都道府県で少なくとも1カ所設置することを目標とする。