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日経コンピュータ

太陽生命、国内拠点と中国のオフショア先に仮想デスクトップを導入

2010/07/28
井上 英明=日経コンピュータ

 太陽生命保険は2010年7月28日、全社の約4分の1に当たる約1500台のパソコンを仮想デスクトップ環境に7月20日から移行したと発表した。移行期間は12カ月間で、移行コストは非公開。同社は今後、一部のパソコンを除き、基本的にすべてのパソコンを移行する計画である。

 太陽生命が仮想デスクトップへ移行した目的は、コスト削減とセキュリティ強化である。

 コスト削減効果としては、今回の移行によって「億円単位のコストが削減できる見込み」(広報)という。仮想デスクトップの導入により、業務システムに機能追加などが発生しても、全国のパソコンにクライアント・ソフトを配布して導入する手間が省けるためである。またパソコンのOSとクライアント・ソフトのバージョンアップとの依存関係が薄れるため、パソコンを長く利用することもできる。今回の移行に当たって、パソコンは買い替えていないという。

 セキュリティ対策も強化できた。パソコンにデータを保存しないためだ。さらに太陽生命はオフショア開発のセキュリティを高めるために、システム開発のプログラミング工程を委託する中国・大連のオフショア開発会社にも仮想デスクトップ環境を導入した。この導入期間は2009年11月から2010年4月の6カ月間だった。

 プロジェクトは、システム子会社のT&D情報システムと日本IBMが共同で進めた。デスクトップの仮想化は「IBM Smart Business Desktop Cloud クライアント環境仮想化サービス」を使った。

 太陽生命の仮想デスクトップ環境はブレードサーバー「IBM BladeCenter」上に、オフショア開発会社の環境はx86サーバーの「IBM System x」上に構築した。サーバーは国内にある太陽生命のデータセンターに置いている。

 今回、太陽生命が仮想化デスクトップに移行した1500台は、保険業務全般を処理する「イメージワークフロー業務処理」システムが動作するパソコン。同システムは生命保険の契約査定・成立業務や保全業務、保険金の支払い業務などの機能を持つ。

 仮想デスクトップとはシンクライアントを実現する一つの手法。仮想化ソフトでサーバー上に複数の仮想マシンを稼働させたうえで、利用者ごとに仮想マシンを割り当てる仕組みだ。仮想マシンにクライアント用OSやアプリケーションをインストールすることで、利用者固有のデスクトップ環境を実現できる。

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