米Walt Disneyは現地時間2010年7月27日、ソーシャルゲーム開発の米Playdomを買収することで両社が合意したと発表した。買収額は5億6320万ドル。一定の業績目標に達した場合は最大2億ドルを追加で支払う。手続きはDisneyの2010会計年度末(2010年9月末)までに完了する見込み。

 Playdomは設立2年半の新興会社。15のゲーム開発スタジオを所有し、「Social City」「Sorority Life」「Market Street」「Bola」といったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)向けゲームをリリースしてきた。同社ゲームのアクティブプレーヤーは1カ月当たり4200万人にのぼるという。

 DisneyはPlaydom買収により、デジタルゲームのポートフォリオをいっそう強化し、「Facebook」や「MySpace」といったSNSサイトにおけるインタラクティブな交流手段を新たに提供したい考え。

 Disney社長兼最高経営責任者(CEO)のRobert A. Iger氏は、「今回の買収により、急成長ビジネスに資本を割り当て、Disneyの多くのキャラクターやストーリー、ブランドから利益を上げるための戦略を推進する。新たな世代のファンが好むプラットフォームで、キャラクターやストーリーをクリエイティブな方法で楽しめるようにする」と述べている。

 Playdomは買収後もカリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置く。現CEOのJohn Pleasants氏はDisneyインタラクティブメディア事業Disney Interactive Media Group(DIMG)の社長であるSteve Wadsworth氏の直属となり、DIMG執行バイスプレジデント兼Playdomジェネラルマネージャに就く。

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