NTTドコモと台湾MediaTekは2010年7月27日に記者会見を開催し、NTTドコモが台湾MediaTekに対してLTE関連のソフトウエア「LTE-PF」のライセンスを供与すると発表した。MediaTekは今後、LTE-PFを組み込んだ携帯電話向けのチップセットを開発・販売していく。LTE-PFは2009年10月にNTTドコモ、NEC(携帯電話機部門は現NECカシオモバイルコミュニケーションズ)、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、富士通の4社で開発したことおよびライセンス提供していくことを発表していた。
会見にはMediaTekのMing-Kai Tsai 取締役会長兼CEOとCheng-Te Chuang 副社長、NTTドコモの三木俊雄 移動機開発部 部長が出席した。質疑応答の主な内容は以下の通りである。
Q.ライセンスを受けて開発するチップセットの開発期間および販売先の制限について教えてほしい。
A.開発・販売には2年ほどかかる。販売先の制限はない。
Q.ライセンス料はどのぐらいか。
A.契約上答えられない。
Q.NTTドコモにはライセンス収入以外のメリットがあるのか。
A.MediaTekは携帯電話機向け半導体の大手企業である。そこに売ってもらえることで、携帯電話機の品揃えが充実する可能性がある。
Q.LTE分野で競合する企業は米Qualcommだと思うが、どの時期にトップ企業になると考えているか。
A.競合企業とは厳しい競争になるだろう。いつトップになるかという質問にはコメントしづらい。
[発表資料へ]