「PHP技術者認定機構 発起人会」は2010年7月26日、「PHP技術者認定機構」を2010年10月にNPO法人として設立し、「PHP技術者認定試験」を開始すると発表した。オライリー・ジャパン 編集長 伊藤篤氏が機構の理事長に就任する予定。

 PHP技術者認定試験としてはイスラエルZend Technologiesが試験を策定し、ピアソンVUEが実施している「Zend PHP Certification」がある。PHP技術者認定試験では、日本語処理などを試験範囲に加える。また「オライリー・ジャパンが出版している市販の技術書を主教材とすることで、一般的な技術者認定試験よりもテキストの価格を下げ、受験しやすくする」(発起人会)という。受験料は初級試験1万2000円、上級試験1万5000円を予定している。3年間で5000人の合格者を目標とする。

 副理事長には、初級試験の主教材「初めてのPHP5」(オライリー・ジャパン刊)の翻訳者の一人であり、「PHP徹底攻略」(ソフトバンクパブリッシング刊)などの共著者である桑村潤氏、オープンソースワークショップ 代表取締役 永原篤氏、吉政創成 代表 吉政忠志氏が就任する予定。理事にはパドラック 代表取締役 杉本等氏、上級試験用主教材「プログラミングPHP 第2版」(オライリー・ジャパン刊)の翻訳者である高木正弘氏の就任が予定されている。また顧問にエレクトロニック・サービス・イニシアチブ 取締役社長 大垣靖男氏、アシアル 代表取締役 田中正裕氏が就任予定。

 また認定スクールを募集する。年会費は10万円で、認定インストラクターが在籍していることなどが条件。認定スクールは認定コースの実施や試験問題の諮問、副教材の認定申請が可能になるとしている。

■変更履歴
第2段落で「イスラエルZend Technologiesが運営し、日本ではゼンド・ジャパンが実施している『Zend PHP Certification』」としていましたが、正しくは「イスラエルZend Technologiesが試験を策定し、ピアソンVUEが実施している『Zend PHP Certification』」です。ゼンド・ジャパンは2009年4月までZend PHP Certificationの受験チケットを販売していましたが、現在は販売を終了しています。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/07/27 13:45]