米Appleは米国時間2010年7月23日、新型スマートフォン「iPhone 4」のホワイトモデルのリリースをさらに延期することを発表した。従来の予想を上回る製造上の課題が続いているとして、投入見通しを「年内」に変更した。

 同社は、iPhone 4をブラックとホワイトの2色で展開する予定であり、6月24日の発売時点ではブラックモデルのみリリースし、ホワイトモデルは7月後半にリリースするとしていた。しかし、同社最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏が今月半ばに記者会見を行った際に、製造上の問題から7月末にずれこむと述べていた(米Wall Street Journalの報道)。今回の延期でも、同社は詳しい理由を明らかにしていない。

 また同社はこれとは別に、iPhone 4のアンテナ問題対策として専用ケースを無償で入手する方法を同社Webサイトに掲載した。同社のモバイルアプリケーション配信/販売サービス「App Store」で、ケース申込アプリケーションをダウンロードし、同社製ケース「Bumper」などを指定して申し込む。なお、無償でケースを入手できるのは9月30日までにiPhone 4を購入したユーザーに限られる。

 iPhone 4では、持ち方によって受信状態が低下する不具合が多数報告されていた。Jobs氏はこの問題に関して7月16日に記者会見を開き、専用ケースをすべてのユーザーに無償で配布する方針を発表していた(関連記事:アンテナ問題を早期終結させたかったJobs氏、別の議論に火をつける)。

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