米Amazon.comは米国時間2010年7月22日、同年第2四半期の決算を発表した。売上高は65億7000万ドルで前年同期の46億5000万ドルと比べ41%増加した。為替の影響を除いた場合は同42%増となる。

 純利益は2億700万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.45ドル)で、前年同期の1億4200万ドル(同0.32ドル)から45%増加した。営業利益は同71%増の2億7000万ドルだった。

 米メディアの報道(Bloomberg)によると、アナリストらは1株当たり利益を0.54ドルと予測していた。決算発表後、同社の株価は時間外取引で15%下落した。

 事業別売上高は、書籍やDVDなどを扱うメディア部門が28億7000万ドルで前年同期比18%増加。家電・日用品部門は34億9000万ドルで同69%増加した。地域別の売上高は、北米(米国とカナダ)が同46%増の35億9000万ドル、海外部門(英国、ドイツ、日本、フランス、中国)が同35%増の29億8000万ドルだった。

 同社最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は、「電子書籍端末のKindle、Webサービス事業のAmazon Web Services、オンライン小売販売などが急成長したほか、モバイルデバイスによる利用拡大も当社の自信につながっている」と説明。過去1年間に、モバイルデバイスによるAmazonサイトへの注文額は10億ドル以上にのぼったという。

 2010年第3四半期の見通しについては、売上高を69億~76億2500万ドル(前年同期比27~40%増)、営業利益を2億1000万~3億1000万ドル(同16~24%増)と予測している。

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