米Twitterは米国時間2010年7月21日、独自のデータセンターを構築する計画を明らかにした。米ユタ州ソルトレイクシティに設置し、年内に技術的運用インフラを同データセンターに移行する。

 Twitterはユーザーが急増し続けており、同社のJean-Paul Cozzatti氏によると1日当たり平均30万以上の新規アカウントが作成されているという。独自のデータセンターを所有することで、こうしたユーザー拡大と利用増加によるエンジニアリング問題に対処できる。ネットワークやシステムの設定などを自社ですべて管理し、電力供給や冷却システムなどのニーズに合わせた設計が可能であることも利点として挙げている。

 Twitterは相次ぐトラブルに見舞われており、7月19日にはユーザーデータベースが停止し、復旧するまで12時間かかった。また、FIFAワールドカップ開催期間中は、アクセス数が過去最高を記録し、トラフィック急増によりパフォーマンス低下などの問題が発生した。

 今回開設するデータセンターでは、さまざまなベンダーのハードウエアを組み合わせ、オープンソースのサーバー用OSとアプリケーションを採用する。従来より提携しているNTTコミュニケーションズ傘下の米NTT Americaのデータセンターは今後も利用するが、今後2年間で自社管理のデータセンターをさらに追加する予定。

 Twitterはサービスの信頼性を高めるために長期的な取り組みを進める方針で、独自データセンターの構築はその一環。また、スタッフ拡充のため20人以上のエンジニアを追加採用する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]