RubyWorld Conference 2010 開催実行委員会と独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は2010年7月22日、RubyWorld Conference 2010のプログラムを発表した。基調講演には,まつもとゆきひろ氏と楽天 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏が登壇する。日本Rubyの会 会長の高橋征義氏、RubyConfの共同主催者であるChad Fowler氏による講演も予定されている。

 RubyWorld Conference 2010は、島根県や松江市、Rubyアソシエーションなどで構成するRubyWorld Conference 2010 開催実行委員会とIPAが共催する、プログラミング言語Rubyに関する国際会議。実行委員会はまつもとゆきひろ氏が務める。2010年9月6日と7日の2日間、島根県松江市で開催する。

 楽天は、まつもとゆきひろ氏を同社の研究部門である楽天技術研究所のフェローとして招聘し、Rubyによる分散キー・バリュー型データストア「ROMA」などを共同開発、楽天市場と楽天トラベルで利用するとともにオープンソースソフトウエアとして公開している(関連記事)。

 国際標準化に関しては筑波大学名誉教授でRuby標準化検討ワーキンググループ委員長の中田育男氏、日本規格協会の原田節雄氏やECMA International のOnno氏が講演を行う。

 Rubyのビジネス利用事例に関しては、独SiemensのDaniel Bovensiepen氏、永和システムマネジメントの角谷信太郎氏、ティージー情報ネットワークの武藤紀之氏、システムズナカシマの河本崇幸氏、マツケイの日高克也氏、アイナスの東裕人氏、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリの原嘉彦氏、日立ソフトウェアエンジニアリングの牧俊男氏、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの相澤歩氏、ちゅうごく地域Rubyビジネス活用研究会などが講演する。Rubyの教育に関してはRubyビジネス・コモンズの片山智咲子氏、万葉の大場寧子氏やリナックスアカデミーの増田努氏らによる講演やパネルディスカッションが行われる。技術面では米37signalsのJeremy Kemper氏やRuby 1.9系列のリリースマネジャであるYugui氏による講演などが予定されている。

 また、同時期に島根県が開催する「Ruby合宿」に参加した学生が、RubyWorld Conference 2010で成果発表を行う予定だ。